シジミの旬

旬は、7月と1~2月の2回です。夏の猛暑の時期のものは「土用シジミ」、冬の厳寒期のものは「寒シジミ」として知られています。

マルスダレガイ目シジミ科の小ぶりの二枚貝

ヤマトシジミやマシジミ、セタシジミなどいくつかの種類があり、「シジミ」は、それらの総称となっています。もともと日本にはヤマトシジミとマシジミ、セタシジミの3種が古くから生息し、日本人の食材として古くから親しまれてきました。

シジミの殻の色

マシジミは比較的明るい色をしている物が多く、また、泥底にいたものは黒く、砂底にいたものは黒くならず明るい色をしています。黒色は泥に含まれる成分によるもので、砂には、その成分はあまり含まれていないために黒くならないのだそうです。

ヤマトシジミ(大和蜆/やまとしじみ)

ヤマトシジミは日本で最も一般的なシジミで、北海道から九州に至るまで全国の河川の河口など淡水と海水が入り混じる汽水域の砂礫底に生息しています。国内で流通しているシジミの99%がこのヤマトシジミだといわれています。

マシジミ(真蜆/ましじみ)

マシジミは淡水性のシジミで、北海道を除く本州、四国、九州に分布しています。かつては水田周辺の小川を中心に多く生息 していました。貝の膨らみは弱く薄い感じがし、殻表の輪脈ははっきりと出ていますが表面の艶はあまりなく、色も薄いものが多いです。殻の内面は濃い紫色をしている傾向にあります。

瀬田シジミ(せたしじみ)

セタシジミは滋賀県の琵琶湖が原産の淡水性シジミで、瀬田川でよく獲れたことからセタジシミと呼ばれるようになりました。貝の膨らみは高く厚みがあり、殻表の輪脈もしっかりと出ています。表面の光沢も強く、殻頂の部分が大きくなるに従い突き出てきます。殻の内面は紫色の傾向があります。

シジミの主な産地

主な産地は、青森県の十三湖・小川原湖、島根県の宍道湖、茨城県の涸沼川・利根川、北海道の網走湖・パンケ沼などがあります。霞ヶ浦などもかつては産地として知られていましたが、今では漁は行われなくなったようです。

シジミの主な栄養成分

肝臓に良いオルニチン

シジミは古くから肝臓にいいとされています。それはシジミに際立って含まれているオルニチンと呼ばれるアミノ酸の働きによるものと言われています。このオルニチンとはたんぱく質にならず、「遊離アミノ酸」と呼ばれるものの一種で、体内でアンモニアの解毒などに役立ち、肝臓の働きを保ち疲労回復効果などが期待されています。

肝臓に良い成分がたっぷり

酒を飲んだ後や二日酔いにはシジミの味噌汁が良いと言われています。オルニチンやアミノ酸の1つアラニンが肝臓のアルコール分解を助ける重要な酵素であることや、メチオニンがアルコールや脂肪の取りすぎなどから肝臓を守る働きがあること、更にビタミンB12が肝機能を高める働きがあるなど、肝臓にとって有効な栄養成分が沢山含まれています。

旨み成分のコハク酸

シジミには旨みとして感じるコハク酸を沢山含んでいます。それ以外のアミノ酸も多く含まれているので、美味しい出汁がとれます。

豊富な鉄分

シジミには沢山の鉄分が含まれています。その鉄分の吸収を促すビタミンB12も沢山含まれているので、貧血気味の方にはおすすめです。

おいしいシジミの選び方

貝殻表面に艶があり、水に入れたときにすぐに水管を出すような元気なものを選びましょう。

シジミの下ごしらえ&保存のポイント

砂抜き

海水より薄い濃度(1%)の塩水を作る。1000ccの水に、小さじ2杯の塩が目安です。流水でこすり合わせるように洗い、貝をバットなどの平たい容器に、重ならないように置きます。水切りバットのように網で浮かせると、吐いた砂を再び吸い込みません。頭が少し出る位まで塩水を入れ、新聞紙をかけて3時間置きます。冷蔵庫に入れると、温度が低すぎて砂を吐きません。

※冬場は砂抜きを長く行なう。夏は3時間。冬は5~6時間。

冷凍保存

余ったら冷凍保存しましょう。砂抜きをし、水を切って、保存用の袋に入れて冷凍庫で保存します。その際、貝が半開きになって、触っても閉じない場合は死んでいるので捨てましょう。調理方法の際は、解凍しないで凍ったまま加熱します。急激に加熱しないと口を開きにくいので、水からではなく、沸騰したお湯の中に入れましょう。

シジミの調理のポイント

味噌汁

シジミと言えばやはり味噌汁です

シジミのパスタ

アサリの代わりにシジミを使ってパスタを作ってもとても美味しいです。旨み成分ではアサリよりもむしろシジミの方が沢山含まれているとされているので、美味しいソースが作れます。

佃煮

ご飯のお供にとっても美味しいです。

シジミご飯

シジミを酒蒸しにして殻からはずし、その酒蒸しのだし汁も加えて炊き込みご飯を作ると美味しいです。少しショウガを効かせるのがポイントです。