トマトの旬

味的に最も旬といえるのは、春から初夏の時期と秋。日光をたくさん浴び、比較的乾燥した気候の中でトマトは糖度をあげ、栄養価も最も高くなります。

南米アンデス山脈付近が原産地

日本に伝わったのは17世紀半ば。世界に8000種を超える品種があるそうです。トマトの呼び名は古代アステカで「膨らむ果実」を意味する「トマトゥル」からきています。イタリアでは「ポモドーロ(黄金のリンゴ)」、フランスでは「ポム・ダムール(愛のリンゴ)」と、ヨーロッパで価値のある果物や野菜を指す「リンゴ」を用いて呼ばれています。

桃色系トマトと赤色系トマト

皮が薄くて無色透明なもの。甘味があり、クセが少なく、香りも弱い。桃太郎などがこれに当たり、現在市場に出回っているものはほとんどがこの部類になります。赤色系トマトは、皮にも色が付いていて厚いもの。酸味香り共に強く、煮崩れしにくいので、主に加工用として缶詰やケチャップ、料理用などにされることが多い。イタリアのサンマルツァーノ種などもこれになります。

最もトマトを作っているのは熊本県

国内のトマト産地で、最も沢山作っているのは熊本県です。塩トマトでも有名です。

トマトの主な栄養成分

トマトは緑黄色野菜

ビタミンAになるβ-カロチンを多めに含んでいます。抗発ガン作用や免疫賦活作用で知られていますが、髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持、喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあるといわれています。

トマトのリコピン

トマトの赤い色の元はリコピンといわれる色素です。カロチンの一種ですが、β-カロチンとは違い、ビタミンAには変化しません。しかし、リコピンそのものが活性酸素を減らす働きがあり、β-カロチンやビタミンEの何倍もの効果があるそうです。

飲酒後のアルコール濃度低下に

お酒を飲む時に一緒にトマトを食べると、血液中のアルコール濃度が3割ほど低下するという実験結果が発表されています。アルコールが完全に分解される時間も速くなるそうです。

おいしいトマトの選び方

出来るだけ丸くツルっとしていて重みを感じるものを選びます。トマトのお尻の先から上のヘタに向かって、何筋も放射線状に筋が見えるものは与える水分を減らして糖度が上がっているトマトで美味しいです。甘く糖度が高いトマトは水に入れると沈み、糖度が低く、旨みの少ないトマトは浮きます。トマトは産地や栽培方法、品種で味がかなり違います。トマトの産地や栽培方法を記録しておくと良いでしょう。

トマトの下ごしらえ&保存のポイント

まだ緑色の部分が残っているトマトは、まだ完熟していません。そういうものは室温において、追熟させて全体が赤くなるのを待ちます。

冷蔵保存

完熟し、へたの付け根まで真っ赤なトマトは、ビニールやポリの袋に入れるか、ぴったりとラップをし、野菜庫にお尻が潰れないようへたを下にして入れておきます。(保存期間:3~4日)

冷凍保存

丸ごと冷凍してもいいですし、トマトソース用に刻んだものを冷凍保存しても良いでしょう。(保存期間:1ヶ月)

トマトの調理のポイント

生でサラダとして

生のまま切ってサラダにする場合、皮付きのままでも良いのですが、皮をむいた方が口当たりはよくなります。皮をむく場合は、「湯むき」を使います。

湯むき

沸騰したたっぷりの湯の中にヘタをくり抜いたトマトを丸ごと入れ、10秒から20秒程中で転がしてから取り出し、氷水に落とします。皮がつるっと剥けます。

焼く

トマトのヘタをくり抜き、グラタン皿などに並べ、160度程のオーブンでじっくり焼きます。余分な水分が蒸発し、濃厚な甘味を引き出した一品が出来上がります。肉料理や魚料理の付け合わせに。皮を湯むきしたトマトを厚めにスライスしグラタン皿に敷き詰め、塩胡椒とチーズをのせ焼きあげるだけでも美味しいです。

煮る

トマトを湯むきし、サイコロにカットしてカレーや様々な煮込み料理に加えます。缶詰のトマトが手軽で便利です。国産の生のトマトを煮込み料理などに使う場合は、皮ごと種も一緒にミキサーにかけ加えるようにした方が旨みは活かせます。